Voice of the heart

綴ってます

飛礫


小石を投げた本人は
誰かに当たっても
笑って済ませてしまう


痛みの想像すら出来ずに
投げたことさえ忘れてしまう


事件だなんて思っていない
遊びだとさえ思っていない


当てようと思っていなければ
投げてもいいのかと問えば
誰でもやってることだろと
平然と開き直って答える


想像しろ


痛みは受けたものにしか分からない
傷は
見えなければないわけじゃない


想像しろ


その指先で戯れただけのことが
重き命さえ
一瞬でなくしてしまうんだということを

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