Voice of the heart

綴ってます

花筏


夜明け前の夢


 幾度も繰り返されて


  目覚めたときの絶望も、また




桜の花びらは


  流れて流れて


幸せな笑顔も


  涙に暮れた月夜も




二人過ごした季節は


 流れて流れて


風に波立つ岸辺に


 やっと辿り着き


掬われるわけでもなく


   沈んでゆく





淡い幸せ色の夢


 流れて流れて


  朝陽が届くまでの、宿命

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