Voice of the heart

綴ってます

蕾のブログ記事

蕾(ムラゴンブログ全体)
  • 氷蕾

    春を知らない蕾は凍ったまま眠る 私もその隣で眠る 懐かしい遠くなった春を枕にして 凍える日も悪くはない 流れ出ようとする涙も凍らせてくれる だから 凍える日も悪くはない 無になって凍った蕾の隣で眠る 懐かしい遠くなった春を枕にして

  • 幻春

    今日の風に  春の匂いがした それでも蕾は固いまま あなたの横顔は遠いまま 今日の風に  春の匂いがした きっと雨がくる 夢みる朝に別れがくる そして私は泣く 今日の風が過ぎれば  冬景色に舞う さよならだけを先延ばしにして

  • 雲と花

    雲の流れが気になって 君の話は上の空 同じ空を見ていても 君と僕じゃ考えが違う どっちがいいとか悪いとか そういう問題じゃないんだ そもそも君は雲なんか気にしない 花壇の花を気にしている 蕾の数を数えてる 僕は花なんか気にしない それでもずっと一緒いよう 君の話は上の空だけど 僕は雲の流れを見て ... 続きをみる

  • 蕾の夢

    思うままに揺らめくままに あなたに抱かれて夢を見る 昨日の蕾は花開くことなく 無残に枯れていったけれど 蕾が夢見ていたのは空の夢 私には分かるのきっとそう その夢の続きを私が見るの 思うままに揺らめくままに あなたに抱かれて夢を見る

  • 蕾に願いを

    星が見えないから 星に願うこともできない 月も見えないから 月に願うこともできない 私の願いはずっと変わらない まだ何色かも分からない小さな蕾にだけ そっと願った

  • ささやかな願い

    ささやかな願い 煌めく光に 透明な風に 俯く蕾に あなたの頬に そっと 届ける

  • 小さな奇跡

    昨日までの傷みを 今日の優しさにしていこう 雨が降る前の 澄んだ空が そう思わせてくれる 思った途端 諦めていた蕾を見付けた そうか こういうことかと 妙に納得できた そんな自分を好きになれる これも小さな奇跡なんだろう

  • 鬱金香

    泣いた。 蕾のまま 枯れてしまった 花のために 泣いた。 もしも叶うなら 巡る来季で 花咲かせて見せて。

  • 何度目かの

    あれからのことは 記憶にない ただ 季節は変わりなく巡る 何度目かの落葉が舞って 何度目かの雪が降って 何度目かの風が吹く 何度目かの蕾が膨らみ 涙は意味もなく零れ落ちる また春が来る

  • 憧れの色

    花瓶の代わりに ペットボトルに活けた花 アンバランスに傾いてる どうするんでもないけれど 大きな蕾を眺めて 優しい気持ちを取り戻したい 部屋中を満たしてく甘い香りに 思い出される懺悔が 胸の奥の方でツンとするけど それさえも許してほしい もしも今 涙が流れたら 自分の中に沈殿されたヘドロが 浄化さ... 続きをみる

  • 笑い話

    こんなにも平気でいられるなんて 自分でも驚く もっと泣くかと思った もっと悔やむかと思った けれど驚くほど平気でいられる だから蕾の薔薇を買いました そして花瓶に活けました 花開く頃には 笑い話にできたらいいな

  • 樹~愛でありたい~

    花が散っても 新たな蕾があることを 涙の日があっても 優しさは消えないことを 貴方はそっと教えてくれる まるで大きな樹のように 黙って見守ってくれる 私の進む道が強さの証 貴方と同じように私も 愛でありたい そう願う 貴方の言葉に 何も答えない私を どうか許して

  • 君がいない春

    青い空だね あの日と同じだよ ねぇ “いつか”っていつ来るんだろう 追いかけてるよ あの頃と同じだよ ねぇ 君は今、何をしているんだろう いつも通る道にある樹の 蕾が膨らんでいるんだ 君と見た桜だね あの春と同じだよ ねぇ 僕は今も“ここ”にいるよ

  • 甘い甘い香り 優しい記憶 涙が溢れてくるのは何故 蔦から伸びた葉の先 諦めていた蕾 あなたに見せたかった