悲しいわ また爪が割れた アナタへ差し出したいから 綺麗に整えて塗ったのに 綺麗じゃなきゃ意味がない 綺麗じゃなきゃ私じゃない アナタに抱かれる資格もない 私がどんなに愛しても アナタは私を愛さない ただの綺麗な女です 悲しいわ また爪が割れた 他に何の取り柄もないのに
爪のブログ記事
爪(ムラゴンブログ全体)-
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不自然に嗤う 組んだ足で結界を張る 「近寄らないで」 当然感じ取ってる 吐き出された紫煙 苛立ちがグラスにも映る 欠けた爪気になる 話が流れていく 眼鏡を外したタイミング 全部計算 答えは既に決まってる 一刻も早く帰りたい 最後だから嗤う 組んだ足はそのままで 「近寄らないで」
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パッとしない男 才能は爪に隠してる 野望は牙に隠してる 穏やかな目の奥に 揺るぎない情熱を隠してる パッとしない男 アンタの才能に アタシの脳は痺れた 心が蕩けた そして 心底惚れた
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欠けた爪の先 じっと見つめる あれから ずっと染めてない 泣いている 泣いている 爪の先も泣いている 泣かないで 泣かないで 私が愛してあげるから 彼が嫌ったラメ入りの青 ゆっくりと 優しく染めてゆく ほら綺麗 彼には愛されなかったけど 私が愛してあげるから 欠けた爪の先 月明りに煌めいて
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泣いている間に 花は散ってしまった あれほど楽しみにしていたのに 花は散ってしまった また次の季節を待てばいいと 無邪気に言う人が憎らしい 頭上に咲く花も 足元に咲く花も 全ての花が散ってしまった 重い雲と同じ私の気持ちを 癒すものが何もない 爪に咲いた花も ほどなく散り始めている