Voice of the heart

綴ってます

青空の向こう


思いつめた瞳で
それでも君は
何も言わない


窓の外
風が花木を揺らして
君の涙が落ちた


次に話す言葉を
必死で探す僕の
無駄な努力は
結局報われることはなく


無言の時間だけが流れ


風が雲を流して
それでもずっと青空の
目に沁みるような青空の
遠い向こうを見ようとしていた


君が見たかったのは
違うんだね


僕が見たかったのは
君の瞳には映ることのない青空の
遠い向こうだよ

Tシャツに咲く花


Tシャツに咲く花が
色鮮やかで
見惚れていた


いつまでも変わらず
枯れることもなく
生きているとは言えないけれど
私の心を潤すには充分


Tシャツに咲く花を
ハンガーに掛けて
見惚れていた


私の胸に咲く花が
いつまでも枯れることなく
咲き続けますように

守ってあげなきゃ


何度もごめんねって言わないで


君は何も悪くない


人と比べることも


人に合わせることも


しなくていいんだよ


そんなんばかりじゃ疲れちゃう


心が疲れて泣いちゃうんだよ


その心


守ってあげなきゃ


君が


ちゃんと守ってあげなきゃ


無理することは守ることじゃない


泣いていいんだよ


ゆっくりでいい


何度もごめんねって言わないで


君は何も悪くない

ざらつく小数点以下


求めているものが違うのよ


あなたと私では


そう割り切ってはみたけれど


割り切れない余りは


どうしたらいいのかしらね


いつも余るわ


目に余るわ


心にも余るわ


僅かな小数点以下が


いつもざらつくのよ


それが不愉快で不快な思いに変わるのに


そう時間は要らない