わずかに震える指先を
見逃すわけがないでしょう
あなたの眼の色
視線の動き
分からないわけがないでしょう
声のトーン
身に纏う雰囲気も
いつもと違う
ほんのわずかだけれども
他の誰かは誤魔化せたとしても
私には通用しない
あなただって知ってるでしょう
出来ることなら知らずにいたい
嘘偽りなくそれが本心
誤魔化しきれないあなたが哀しい
気付いてしまう自分を呪う
わずかに震える指先を
見逃すわけがないでしょう
あなたの眼の色
視線の動き
分からないわけがないでしょう
声のトーン
身に纏う雰囲気も
いつもと違う
ほんのわずかだけれども
他の誰かは誤魔化せたとしても
私には通用しない
あなただって知ってるでしょう
出来ることなら知らずにいたい
嘘偽りなくそれが本心
誤魔化しきれないあなたが哀しい
気付いてしまう自分を呪う
蜜が零れる
甘く誘惑しながら
仄かに香りながら
蜜が零れる
そこから
夜が始まる
静かに
激しく
甘く
零れながら
夜が深まる
冷たい手ね
冷たい手の人は心が温かいとか
そんなの嘘ね
心の芯まで冷え切って荒み切った
そんな冷たさね
私もそうだから
いいのよ
嫌いじゃないわ
一瞬触れただけ
それ以上の交わりはないから
いいのよ
嫌いじゃないわ
年月が加速していくのを感じている
どんどん遠くなるはずなのに
益々鮮明になる記憶の不思議
忘れることが正しいのならば
ずっと間違ったままで
直し方も分からず
とっくに付いていけないのに
必死にしがみ付いていようとする
ゆっくりと考える時間さえ与えられず
ただただ流されていく
流されながら見上げた空が
思いの外美しくて
また蘇る記憶に
何故なんだろう
泣かされた
加工だらけで構成されている
そんなツクリモノには
一切興味はないの
不要なものを排除しまくって
作り上げた理想?
笑わせないで
自分だけの特別を作って
自分だけが特別だなんて
埋もれてるだけのその他大勢が
中身のないことばかり
よく喋るわね
笑わせないで
そんなに言うなら
もっと見せてよ
奥まで見せてよ
裏側も見せてよ
ありのままを見せて
そんな勇気も覚悟もないくせに
理想語る前に現実見ろよ
建前だけの相互フォローとか
一切興味はないの
自称加工のプロとか
笑わせないで