見ず知らずの人からの手紙は
ただただ私を混乱させた
この既視感はなんだろう
意味の分からない怪文書に似ている
この感じ
あれは確か二年前の手紙だった
あの時私は返事を書いた
次第に送られてくる手紙は
怪文書へと変わっていき
私は返事を書くことを止めた
哀しく止めた
思い出したのは
あの感じ
不思議な感覚を覚えつつ
私の返事も怪文書になるのなら
これが最後になること願う
あなたが私を知っているか否かなど
私には知りようもないし
ただ言えるのは
私はあなたを知りません
知る必要も興味もない
痛々しいほどの必死さを滲ませた手紙は
ただただ私を困惑させた