Voice of the heart

綴ってます

不条理な毎日


不条理な毎日に
生きる意味をくれたのは
あなた



あなたと出会ってから
生きていることが
嬉しくなった



朝から晩まで
あなたで埋め尽くされて
それがとても幸せだった



別れの予感が確信になって
受け入れられないまま
今に至る



不条理な毎日に舞い戻って
生きる意味を見失い
そして
あなたもいない
どこにもいない



 わたしはどこに流れてく



ふらふらと
手の鳴る方へ

再愛


最愛だった人との再会は
何のドラマも感動もなく
すんなりと
いつものように


それでも震えた
僅かに震えた
それは誰にも分らぬくらいの


ありきたりの挨拶と
探り合う視線
本当に尋ねたいことは
今も昔も訊けないままで


沸々と再熱しそうな恋心を
冬の風が一瞬で沈めて
二人の間で空回りするだけ


あなたの瞳の奥
私の唇の端
そこから再び始まるのなら


まるで初めての恋のように
互いの冷たい指をからめて

あなたの域


あなたの息と温度を感じる距離に
私の幸せがある


躊躇なく愛してるとありがとうを
何度も言ってくれるあなたの
私はまだその域に達していない


あなたの言葉が確実に沁みる


氷のような私の核が
ゆっくりと溶けていくのが分かる


あなたのように私もなりたい


素直にそう思わせてくれたあなたの
息と温度を感じる距離に
私の幸せがある

憐みの涙


共感の中に同情がある


その同情は他者へではなく


自分自身への憐み


いつかの自分と重なって


不憫になって


自然と泣けてくる


優しい人ねと言わないで


そうじゃないの


この涙は自分がどれほど悲しかったか


思い出してしまっただけ


いつかの自分への憐みの涙


今だから流せる堪えていた思い