紅く燃える月が
静かに佇む
途中で終わった物語の
続きが始まる夜
桜灯り夢灯り
川の水面に煌めくのは
いつかの恋の破片のよう
静かに静かに流れてく
紅く燃える月が
静かに佇む
途中で終わった物語の
続きが始まる夜
桜灯り夢灯り
川の水面に煌めくのは
いつかの恋の破片のよう
静かに静かに流れてく
ずっと一緒にいると信じて
約束したね
あの日も
あなたも
わたしも
夢は確実に叶うと信じてた
あなたの夢は
わたしの夢で
わたしの夢も
あたなの夢だった
過ぎていく日々の中で
少しずつ
少しずつ
変わっていって
一緒にいることも出来なくなって
約束も終わったけれど
それでもね
叶わなかった約束を
今でも憶えている
わたしの中で素敵な思い出として
流れていく景色をただ眺めて
鏡のような窓のその中に
無意識にあなたを捜している
今も
いるはずはないの
分かってるの
鏡のような窓に映るのは
ひとりの私と知らない人達
眠ったふりして目を閉じたのは
溢れそうな涙堪えるため
夢のような時間は
本当に夢だった
今のこの侘しさが
いつもの日常
なにも嘆くことはない
惑いそうな自分に
言い聞かせながら
綽綽と歩いていけばいい
素直に寂しいと言える人は
きっと幸せになれる
死ぬほど寂しいのに
変に強がって平気な振りする私は
いつまでも独りきり
甘え方も分からない
寂しさが染みついて抜けない
爪の先にも
髪の先にも
寂しさがまとわりつく
素直に寂しいと言えない私は
いつまでも独りきり