Voice of the heart

綴ってます

コロッケ


毎日が当たり前で
当然明日もその毎日のはずだった


急に真っ暗になった世界は
ただ君がいないだけで
生きている意味さえ見失いそうだ


喧嘩しても
揚げたてコロッケで仲直りできた


つまらないほどの平凡が
どんなに尊く有難いことか
知っている風でいたけれど


嫌ってほど今
身に染みている


形の揃っていない揚げたてコロッケ
あんなに美味かったのに
思い出すだけで
涙の味がするよ

君には敵わない


僕が先に言おうと思ってたのに
君に先に言われてしまって
ちょっと悔しい


先に言った方が思いが強いなんて
そんなのないけど
ちょっと悔しい


好きだよ
好きだよ
大好きだよ


これから毎日言ったとしても
先に言った君には敵わないかな
やっぱり悔しい

疎遠


雨だというのに明るい夜は


私を素直に泣かせてくれない


いつしか疎遠になっていた


アイツのことばかり思い出す


回りくどい言い方して


結局何が言いたかったの


距離感だとか愛してるだとか


振り回すだけ振り回しといて


私の心にいつまでも居座って


本当にどういうつもりなの




今夜の雨は


そんなアイツみたいで


私を素直に泣かせてくれない