Voice of the heart

綴ってます

グラス


あなたのグラスに注がれた
琥珀色の中に私も入れて



そして一気に飲み干して



その後で忘れていい



何もかも忘れていいから



私にだけあなたの思い出をください



夜が明けて眠りにつく前に
私は幸せの記憶を辿るから



その後で忘れていい

恋人つなぎ


繋ぎたいのは手だけじゃなく


君の心ごと


ギュッと


離れないように


ギュッと


指を絡めて


ギュッと


優しく


でもほどけないように


愛しさを伝えるよ

感覚


麻痺している五感で 探る



それでも すぐ 判る



あなたが どこに いても



何を 思って いても

たまごやき


甘くて大きなたまごやきが
大好きだった


おんなじように作るのに
あなたの味にはならないの


あなたの作ったたまごやき
食べたらいつでも笑顔になれた


今こそ食べたいのに・・・

ピアスの記憶


ヒンヤリとした硬い感触


もう何も無いのに


不思議ね





「ピアス」という言葉だけで


あなたを思い出す


不思議ね





同時に


「愛」って言葉も思い出す


不思議ね