あなたを待つ 夏の午後の なんと永いこと 不安はさざ波のように 愉しみに水を差す
夏のブログ記事
夏(ムラゴンブログ全体)-
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大好きだったあなたの声 聞き間違えるはずがない 話し方もトーンも あの頃のまま変わらずに 違うのはあなたが呼ぶ人 私の知らないその人 心が揺れなかったわけじゃない だけどもう終わったこと また雨が降るね でももう夏だね 季節は確実に移りゆく 私の心もゆっくりと 前へ
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朱が滲んで傾いていた 闇の色も優しく見えた たぶん 初めて見るのに なつかしい気がする 鬼灯の道 遠い日の記憶 夏の甘い匂い 悲しかった思いも いつか 優しくなるだろうか
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雨に蒸れたアスファルトの匂い とても夏の匂い あの夜もこんな匂い ずぶ濡れのふたり 怒った私 頼りないあなた 始まったばかりの恋 とても淡い恋 思い出なはずなのに鮮明で とても夏の匂い あの夜もこんな匂い 記憶がとても残酷 私は ただ溜息に浸食される
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いつかの草の匂い いつかの風鈴の音 いつかのジョウロの先の虹 いつかのトマトと いつかのスイカは 今よりもっと甘くて いつかの風は優しかった それは失った夏 記憶の中だけになった夏 君がいなくなってから 虚しい夏をくりかえしてる
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春もなく 夏もなく 秋も来なく 冬もないまま あなたと別れてから 私の季節がなくなった 自分の居場所もないままに あなたと過ごした季節だけが 思い出の中でだけ過ぎていく
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陽が沈んで 孤独が来て 蝉が鳴いた 夏は終わらない
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君の笑い声 僕の笑い声 響く幸せ 青のシロップ スイカの甘さ 眠い午後 もう少しだけ このままで 夏よ 行かないで
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半分だけの空 そこにある夏 生きている 命震わせている それだけで尊い 果てしなく尊い
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君と僕の間 シュワシュワ弾ける炭酸水 つなぎとめたい時間 思いとは裏腹 嬉しいよりも恥ずかしくって 汗が出るのは夏のせいだけじゃなくって ドキドキが止まらない
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夢が終わった空は夏の色 薄紫の涙がまだ乾かないけれど 確かに君が笑ったから その想い出だけは忘れずいるよ 何年経ってもきっと 君に恋したままの空 風が 何度流れて雲の形変えてもきっと 君に恋したままの空 高く遠く透き通る夏の色
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遠くなってしまったね すごく遠くなった また来ようねって約束 果たされないまま ひまわり 花火 かき氷 まぶしい海 波の音 夏はここにあるのに 嬉しくて何度も弾ませて どこかに飛んでっちゃった スーパーボール 君も 遠くなってしまったね すごく すごく遠くなった 夏はここにあるのに
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今日も退屈です 今日も君がいません 夏の眩しい青空が 余計に僕を悲しくさせます さっき起きたばかりです だけどもう退屈です やっぱり君がいません 夏の空って こんなに悲しかったんだ そして 今日も退屈です
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永遠に感じる 一瞬 匂いも どこかで記憶している 青い夏 笑い声 優しい指先 小さな花 夜風も 一瞬 それが永遠 いつまでも熱を持ったまま
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鮮やかな赤 真っ黒な種 子供の頃の夏は遠くなるのに 景色は色褪せず 寂しさを慰めてくれたのは 間違いなくこの赤色 それと 冷蔵庫の緑色 ひまわりの黄色 子供の思い出は楽しいなんて嘘 私はいつも寂しかった 鮮やかな赤 真っ黒な種 匂いもどこか懐かしく 今でも慰められている 間違いなくこの色に
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夏が嫌い 夏が嫌い 夏が嫌い 心からそう思って 思いつく 夏が嫌い 夏が嫌い あなたが嫌い 勢いで言ってみる 言ってみて引っ掛かる まだ嫌いになれてない
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オレンジ色の街灯は なぜか懐かしくて ほんのり切なくて 遠い遠い夏の夜を思い出す 雨はまだ降っている それでも思い出すのは 真夏の青空と オレンジ色のハイビスカス 今よりも少しだけ 優しかった夏があった あの頃の 憧れていた大人に 私はまだなれていない
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一つ目の夏が過ぎて 秋が終わって 今は冬 あなたがいないまま 季節だけが過ぎていく 春は来るのだろうか