Voice of the heart

綴ってます

桜のブログ記事

桜(ムラゴンブログ全体)
  • 名前のない季節

    思い出した あなたの優しさに泣いた夜 思い出したら また泣けた あなたと過ごした季節は 一瞬過ぎて名前がつかない 独りぼっちのあなたと 独りぼっちの私で 淋しさを埋めようとして 埋めきれないまま 桜が咲きだした夜 あの日以上に綺麗な桜を 私はまだ知らない 秘密になった約束は いつしか忘れていたけれ... 続きをみる

  • そんな関係

    なんの肩書もなくなって 立場とかそんなのも どうでもよくなって それでもなんにも変わらない あたしたち なんにも変わらないね 気持ちだけで言ったら 好きですってだけで なのに素直に言えるわけじゃない 言ってしまえば終わる気がして そんな関係のままきたから あたしたち このままなんにも変わらないね ... 続きをみる

  • 桜の後の紫陽花の前の

    あなたの好きな桜の後の 私の好きな紫陽花の前の ロウソクが揺れる 涙が落ちる

  • 感傷

    あなたの好きだった桜がまた咲く だけど あなたの好きだった桜はもうない 同じ桜 でも 同じじゃない 幸せだった夜 あの夜も桜があった 散りゆく風に願ったのに 涙の夜に変わった あなたの好きだった桜がまた咲く だけど あなたの好きだった桜はもうない 私はひとり桜を見上げて あの時の感傷に浸る

  • 桜の恋

    桜は  すぐに散ってしまうから   嫌い  それは好きの裏返し 好きで好きで  大好きで   なのに報われなくて だから  嫌いと言って   そう思い込む 桜は  私の恋と似ている 散った花弁は  涙のような心の形 ほらね 桜は  すぐに散ってしまうから   嫌い  嫌いなの

  • 桜空の幻想

    報われない幻想だから より愛おしいと思う いつかの桜の空 恋とは気づかずに 君待つ夜の入り口 言葉にせずいたら もしかしたら今も そんな淡い幻想 涙で流れぬよう 触れられない胸の奥 そっと仕舞う

  • 桜はなびら

    窓を開けた午後 桜はなびら舞う風景に 泣いた 憎んでいたのかもしれない 恨んでいたのかもしれない 愛は 終わった途端 その反対側にいく 眠る時も 目覚めた時も 未だに一番に思い 探す指先に 情けない溜息 そんな私を 許すかのような 桜はなびら舞う風景に 泣いた

  • 戯言

    春は残酷 淋しさがとても残酷 一気に殺してはくれない 浅く浅く斬りつけて じっと私を見つめる 死にはしないって分かっているのに 呼吸さえ苦しくて せめて息絶えるなら 桜降るこの樹の下でと願うけれど それさえ許してはくれず 生きろと云う 傷つけるだけ傷つけて 生きろと云う 分かってる 本当は平気 弱... 続きをみる

  • 名を付けるのならば、

    思い出の、それは桜 あなたと過ごした短い期間 毎夜あなたを待ちわびて 不安とときめき この胸に抱えていた 春の嵐は本当に残酷で どんな抵抗も無駄なことは 経験上知っていたけれど それでも無力なこの手を伸ばした 思い出の、それは雨 感情と理解は不安定で 流れていく時間を止めたかった ただ止めたかった... 続きをみる

  • 記憶の春は美しく

    当たり前にあった景色が もう二度と見られないと知って それは本当に美しかったのだと 感慨深く想う それは春だった 桜が満開を過ぎ 明るい陽の光に 飛んできた蝶は モンシロチョウ ひらひらと 舞い散る桜の花びらと共に ひらひらと 舞い飛ぶ姿を目で追った それは春だった 遠い未来より 明日の天気が不安... 続きをみる

  • 涙桜

    泣かないって決めたのに あっけない 強い意志で決めたのに とても脆い 愛だけは 揺るがないもの それだけが私の誇り だけど涙は あっけない 風に散りゆく桜のように

  • 君がいない春

    青い空だね あの日と同じだよ ねぇ “いつか”っていつ来るんだろう 追いかけてるよ あの頃と同じだよ ねぇ 君は今、何をしているんだろう いつも通る道にある樹の 蕾が膨らんでいるんだ 君と見た桜だね あの春と同じだよ ねぇ 僕は今も“ここ”にいるよ

  • 雪桜

    最初に見た桜は 最後に見た雪の中で 君の後ろ姿と重なって 涙でぼやけた さよならは いつだって悲しくて 何かを伝えたいのに 何と言ったらいいのか わからないまま またこうして 悔やむことが増える 桜のように 雪のように さよならは いつだって淋しくて 最初に見た桜は 最後に見た雪の中で 君の後ろ姿... 続きをみる