Voice of the heart

綴ってます

仕事人の溜息


なんでもないようなことを
大袈裟に騒ぎ立てて
かと言って
自分は解決しようとはしない


それでもなんとかなってる人


どうしてそれが許されるのか
心底理解できない


そうやってやってきて
これからも
そうやってやっていく


常に気にしているのは
人の目じゃなく
鏡に映る自分で見る自分


髪型だったり
肌艶だったり
そうね
清潔感は大事だけれど


そんなんで片付く仕事は
どこにもないのよ


私もそんな風になれたら
どんなにか気楽でしょう


溜息混じりの諦めと羨望と
微震な怒りと絶望を
どうにか収め平然を装って


さて、仕事だ

もう泣かない


プツリと途切れた細い糸


切れたんじゃない


切ったのだ




与えられなくても与え続ける


見返りは求めない


そのことに甘えて自惚れていたのは貴方




単純に見返りが欲しくなったの


だから頂戴


私が与えた以上に頂戴




無理なのは分かってる


だって貴方が変わることはない


だから私が変わるの




変わった私が最初にしたのは


僅かに繋がっていた細い糸


プツリと切って


そして気持ちよく笑ったんだ




私はもう泣かない