秋のブログ記事
秋(ムラゴンブログ全体)-
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一人の時間が増えたから 尚更よく分かるんだ 秋という季節の残酷さが 金木犀の香りも 鱗雲の澄んだ空も 赤く燃える夕刻も なんて残酷なんだ 素直に泣いてみても 夜は冷たい 君が居ないだけで 身に染みて分かるんだ 秋という季節の残酷さが
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大きな花束も 高価な財布も 煌びやかなアクセサリーも 欲しいとは思えなくて だけど あなたとの時間はとても欲しい あなたを待つ時間が長ければ長いほど 欲する気持ちは増していく この秋の夜長には特に
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月を探していた昨夜は 流れるままの涙の跡も 美しく反射していた 秋の始まりの匂い 錆びたバス停 茂ったまま枯れていく雑草 都会の片隅 既に夏は終わっていた 思い出せるのは横顔の君だけ 冷たい雨に広げた傘は 流れるままの涙の跡を 静かに隠してくれた
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春もなく 夏もなく 秋も来なく 冬もないまま あなたと別れてから 私の季節がなくなった 自分の居場所もないままに あなたと過ごした季節だけが 思い出の中でだけ過ぎていく
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味わう暇もなく呑み込んだ それでも憶えている 忘れてはいない あの夜の灯り 雨の匂い 秋が来る前に終わった 移り変わったのは季節ではなく 互いの心 君のせいでも 私のせいでもなく 互いに幼かった 懐かしさもないくらい それでも 間違いなく恋だった
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寂しくなる 雨の日の静か だけど心優しくなれる 秋の日の静か
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夏の終わり名残惜しく そんな気持ちで見上げた空に 生まれたばかりの月が浮いていて 初めて見るのに いつも見ているような いつも見ているのに 初めて見るような 不思議な感覚は なんだか懐かしいようでもあり 君に話したくなったよ 君の街には どこまで秋が来ているんだろう 逢いたいね 逢って話したいよ
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心の傷が疼く わかってる もう過去のこと 今も囚われて 誰のことでもなく 自分自身が許せないまま 冷たい雨 秋の風 逢いたい人は変わらず 今も 心の傷が疼く わかってる もう逢えない人
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絡まったまま枯れてきた蔦が 貴方と私のようです 秋の陽射しは 穏やかで優しいのに 残酷に季節の終わりを告げます このままではいけないのでしょうか どうせ枯れ死ぬのなら共に 離れ離れにならぬように 絡まったままでいたいのです
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薄紫色の寂しさがポツリ 柿色の寂しさもポツリ あちこちに散らばっている秋の夕暮れ 恋しさを見付けようとしている間に 墨色の空気に満たされて ごめんね 見付けられなかったよ
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彼の幸せを祈るということは 彼女の幸せをも祈るということ 切ない 苦しい 秋が 哀しい
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秋の雨は冷たい そして、ほのかに甘い パラパラ漫画みたいに 断片的に想い出が一瞬で甦る 懐かしさと切なさが入り混じった ノスタルジック 可愛いオレンジ色が地面を染める 泣きたいような 嬉しいような 何とも言えぬ感情が揺れる あの夏が また遠くなった
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懐かしさよりも 愛しさに占領された その時に初めて 後悔に襲われた 風は秋になっている 泣いたのは不覚だった
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ただ穏やかに 静かに 嫋やかに 自分を殺さずに ありのままで そのままで 優しくあるように 夏の疲れを癒す 秋の夜風のように あなたの傍にいられたら きっと幸せ
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秋というには 暑さは容赦なく でも、 今宵の月は 秋なのだ 間違いなく秋なのだ 硝子越し見あげる月に 心なごみ 生温い風にも 優しくなれる そんな秋の月
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一つ目の夏が過ぎて 秋が終わって 今は冬 あなたがいないまま 季節だけが過ぎていく 春は来るのだろうか
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秋の風が冷たさを増して 嫌でもあなたを思い出す 決して口にはしないけど 本当はもう一度 あなたの名前を呼びたいと 無意識のうちに思っていた 気になることは一つだけ あなたは私を思い出してくれますか 確かめる術もないままに 秋は深まってゆく
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溜息が充満した部屋 一気に窓を開け放った 風は秋 こぼれる涙 ほら やっぱり秋