風に あなたの匂いを感じた それは切なく 一瞬で蘇る記憶 泣かないように空を仰ぐ その時の空色が 青ければ青いほど もっと切なく 風に あなたへの思いを託す
記憶のブログ記事
記憶(ムラゴンブログ全体)-
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深夜の目覚め 解いた靴紐 雨上がりの道 夜明けの色 鮮明な記憶 もう忘れていいよ きっかけの言葉 淡い恋心 夜毎の逢引 気付かぬふりの涙 全て過去の出来事 もう忘れていいよ
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非常階段は螺旋 扉の向こうの鉄格子 空さえ自由は確約されない いつか読んだ小説 一小節だけの記憶 削られ切り開かれた道 崩れる時を静かに待つ もう誰の声も届かない 聞き飽きた昔話の反復 憐れみが一層増す 純粋に愛されたかっただけの人
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柔らかな温もりが 私の唇には 確かに記憶されている それが悲しみの根源 封じ込めたはずの 華やかな想い出が 私を闇に引きずり込む 降り出した雨が引き金 どうしてなんでが反響する脳内 悲惨な夜の始まり
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無意識に近道を選んで 気付けば遠回りをしていて 一見無意味なようで でもそれは 金木犀の香りに出逢った時に このためだったんだと腑に落ちる 無抵抗のまま蘇る記憶は この香りのように甘くて 絶対的に優しくて 涙が滲む理由として充分過ぎた
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思いつくままに はしゃいでみせたの 海に来たから 空が青いから 波が打ち寄せるたびに はしゃいでみせたの 最後の記憶が 楽しくあるように 私の笑顔を 思い出してくれるように 涙を封じ込めて はしゃいでみせたの
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いつかの空は いつかのままで もしかしたら やっぱりあれは 夢だったのかもしれない それでいいや 今はもう 追いかけることも 疲れてしまったよ いつかの翼は いつかのままで 美しいままで 記憶にあれば 今はもう それでいいや
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要因はいくつかあって でも そのどれもが核心ではなくて 真実を知っているのは あなただけ 誰にも言わず 誰にも見せず 誰にも遺さず 消えることを望んだとしても 残念だけれど叶わない 一番見られたくない醜態が 晒され記憶されて 永遠に遺されていく あなたが望んでいなくても
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知らなかったことを ひとつ覚えるたびに 歓びはしゃぐ幼子のように いつまでも無邪気でいられたら いつかの記憶は甘いまま いつまでも心の奥にある だけど世間では冷たい雨 どうやって歩いてったらいいんだろう
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ぼんやりとしている わたしの記憶も 夜空のまぁるい月も ぼんやりとしている 愛された思い出も 明日の予定も
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朱が滲んで傾いていた 闇の色も優しく見えた たぶん 初めて見るのに なつかしい気がする 鬼灯の道 遠い日の記憶 夏の甘い匂い 悲しかった思いも いつか 優しくなるだろうか
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さよならは悲しすぎるから 聞こえないふりをした それでも 無かったことにはならないけれど さよならは悲しすぎるから 聞こえないふりをした あなたの記憶の中 笑顔の私でいたいから ずっと好きでいたい ずっと好きでいてほしい 今はそれしか思えない
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あれからのことは 記憶にない ただ 季節は変わりなく巡る 何度目かの落葉が舞って 何度目かの雪が降って 何度目かの風が吹く 何度目かの蕾が膨らみ 涙は意味もなく零れ落ちる また春が来る
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また、夢をみた モノクロの夢 一人だけ色鉛筆で塗られ 丸太の上に座って 大きな帽子を被って 大きなスケッチブック持って あれは誰 懐かしくて 尊くて 恋しいのに 近づけない 呼び戻される記憶 愛していた彼は 変わらず遠く また、泣いた モノクロの涙
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雨上がり 夕凪の浜辺 誰を想う 描いてた未来 失くした愛の欠片 波が全部さらってく 記憶は何の役にも立たず 明日を探す地図 雨上がり 夕凪の浜辺、独り 誰を想う
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もう遠い日 なのに鮮明な記憶 あの時の写真も 会話の一部も 私の想いも くっきりと憶えている あなたの記憶から消えても 全て無かったことになっても 私は愛していた
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愛された記憶がないから 愛した記憶だけ手繰り寄せ それだけで何とか保っている 私なんてそんなもの その程度の女
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甘い甘い香り 優しい記憶 涙が溢れてくるのは何故 蔦から伸びた葉の先 諦めていた蕾 あなたに見せたかった